運命の裏木戸
Postern of Fate

英初版:Collins 1973年
米初版:Dodd, Mead 1973年

“トミーとタペンス”シリーズ最終作となる第4長編。
このシリーズは 『秘密機関』→ 『おしどり探偵』→ 『NかMか』→ 『親指のうずき』→ 『運命の裏木戸』の刊行順で読むことを推奨します。

内容

長閑な生活をおくるべく、トミーとタペンスは田舎の家へ引っ越した。が、家で発見した古本には「メアリは自然死ではない」とのメッセージが!メアリという育児係が、のちにスパイ容疑をかけられ、不可解な死を遂げたことを知った二人は、大々的に聞き込みを開始する。すてきに齢をかさねた老夫婦探偵の大活躍
(早川書房 クリスティー文庫)

メアリの死は自然死ではない……タペンスは引っ越し先の旧家で見つけた古本の中から、奇妙な文章を見つけた。持ち前の好奇心がむくむく頭をもたげ、おしどり探偵トミーとタペンスはさっそく調査を開始した。どうやら、本の持ち主は半世紀前に若死にした少年でメアリというのは彼の育児係だったらしい。彼女の死が殺人であったことを少年は知らせようとしていたのか?犯罪の生じた起点に向かって進行する異色ミステリ!
(早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫)



目次

第一部
1. おもに本に関して
2. 黒い矢
3. 墓地を訪ねて
4. たくさんのパーキンソン
5. 不要品バザー
6. 問題
7. 問題続出
8. グリフィン夫人
第二部
1. 久しき者
2. マチルド、トルーラヴ、KKについての前置き
3. 朝食前にはできない六つのこと
4. トルーラヴに乗って。オックスフォードとケンブリッジ
5. 調査の方法
6. ロビンソン氏
第三部
1. メアリ・ジョーダン
2. タペンスによる調査
3. トミーとタペンス、メモを比べあう
4. マチルドの手術の可能性
5. パイクアウェイ陸軍大佐との会見
6. 運命の門
7. 死因陪審
8. 伯父さんの思い出
9. 少年団
10. タペンス襲われる
11. ハンニバル行動を開始
12. オックスフォード、ケンブリッジ、ローエングリン
13. ミス・マリンズの来訪
14. 庭での攻防
15. ハンニバル、クリスピン氏とともに実践にくわわる
16. 鳥は南へ飛ぶ
17. 最後の言葉――ロビンソン氏とのディナー

登場人物

タペンス・ベレズフォード主人公
トミー・ベレズフォードタペンスの夫
アルバート・バットベレズフォード家の召使
アレグザンダー・パーキンソン『月桂樹荘』のもと住人。本の持ち主
メアリ・ジョーダンパーキンソン家の育児係
アイザック・ボドリコット庭師
ヘンリー・ボドリコットアイザックの孫
クラレンスヘンリーの友達
グエンダ店員
ハンニバルベレズフォード家の犬
モンティ・アトキンソントミーの旧友。大佐
ロビンソン諜報員
パイクアウェイ陸軍大佐。特捜部主任。トミーの旧友
ノリス警部
ミス・コロドントミーの調査員

翻訳履歴