“エルキュール・ポアロ”シリーズの連作短編集。
1947年9月、Collins社から刊行された。
米国版も同年Dodd, Mead社から刊行。
日本では1952~53年に雑誌『宝石』に連載され、1955年に短編集『ヘルクレスの冒険』として刊行された(妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。
The Nemean Lion ネメアのライオン
The Lernean Hydra レルネーのヒドラ
The Arcadian Deer アルカディアの鹿
The Erymanthian Boar エルマントスのイノシシ
The Augean Stables アウゲイアス王の大牛舎
The Stymphalean Birds スチュムパロスの鳥
The Cretan Bull クレタ島の雄牛
The Horses of Diomedes ディオメーデスの馬
The Girdle of Hippolyta ヒッポリュテの帯
The Flock of Geryon グリュオンの牛たち
The Apples of the Hesperides ヘスペリスたちのリンゴ
The Caputure of Cerberus ケルベロスの捕獲
早川書房
(日本語版翻訳権独占)ヘルクレスの冒険
妹尾アキ夫訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(228)筆者アガサ・クリス ティー女史は本格探偵小説の衰微したといわれている今日、相変らず本格探偵小説に情熱を傾けている数少い作家の一人である。 今1955年に発表した長篇“Hickory Dickory Death”もおなじみの名探偵ポアロの登場する本格物である。 またクリスティー女史は長篇作家であるとともに、短篇探偵小説にもなかなか優れた力のほどを示している。 概して長篇探偵小説の得意な作家の短篇には見るべきものが少いのだが、クリスティー女史はその例外であるといってもよいであろう。 本書『ヘルクレス の冒険』はおなじみのベルギー人エルキュル・ポアロを主人公にした連続短篇集で、現代のヘルクレスたるポアロが、ギリシャ神話に有名な『ヘルクレスの難事業』にちなんだ十二の事件を快刀乱麻を断つごとくに解決してゆく経過を描いたものである。
解説:「ヘルクレスの難事業について」
名探偵エルキュール・ポアロは今まで幾多の名声をほしいままにしてきた探偵稼業を隠退する前に、隠退の記念として、ギリシャ神話に有名な『ヘルクレスの難事業』にちなんだ12の事件をとりあげようと決心する。 さっそく彼は古典の本を開いて、神話を読みふけった。 そして、彼の名と同じヘルクレスを中心とする、複雑な神話の海に、まっさかさまに飛びこんだ。 ヘルクレス、死後神に祭られ、褒めたたえられた英雄の世界に――。 お洒落のベルギー人、エルキュール・ポアロを主人公にした連続短篇集! 12の難事件を快刀乱麻を断つごとく解決する現代のヘルクレスの冒険談!
ヘラクレスの冒険
クリスティーは長篇だけでなく短篇においても卓越した才能を発揮する。本書はお馴染みの名探偵エルキュール・ポアロを主人公としギリシア神話をテーマにしたオムニバス形式の短篇集である。現代のヘラクレス、灰色の脳細胞もつポアロが、ギリシア神話中の有名な「ヘラクレスの難事業」に因んだ12の難事件を快刀乱麻を断つごとくに次々と解決してゆく。人情の機微に富んだ、ポアロの面目躍如たる傑作ぞろいの短篇集。
表紙:真鍋博
ヘラクレスの冒険
田中一江訳 早川書房 クリスティー文庫(60) ISBN:9784151300608引退を控えたポアロが、自らのクリスチャン・ネームであるエルキュール(=ヘラクレス)にかけて「十二件の依頼を受けてやろう。しかも、その十二件は、ギリシャ神話のヘラクレスの十二の難業を参考にしてえらばなければならない」と、難事件の数々に挑戦。オムニバス形式の短篇十二篇を収めた作品集。新訳決定版。
解説:東理夫「クリスティーと膝掛け毛布」
映像化
ヘラクレスの難業 Labours of Hercules
2013年 英ITV 「名探偵ポワロ」Agatha Christie's POIROT XIII |監督:アンディ・ウイルソン 脚本:ガイ・アンドリュース
出演: デビッド・スーシェ(エルキュール・ポワロ)、 パトリック・ライカート(アントニー・モーガン)、 ルパート・エヴァンズ(ハロルド・ウェアリング)、 ローナ・ニクソン・ブラウン、 ステファン・フロスト、 イソベル・ミドルトン、 トム・シャドボン、 トム・オースティン(テッド・ウィリアム)、 フィオナ・オショーネシー(カトリーナ)、 ニコラス・マゴーヒー(ルマントゥーイュ警視)、 トム・ヴラシア(シュワルツ)、 モーベン・クリスティ(エルジー・クレイトン)、 サンディ・マクデイド(ライス夫人)、 オーラ・ブレイディ(ロサコフ伯爵夫人)、 ナイジェル・リンゼイ(フランチェスコ)、 リチャード・カッツ(ガスタヴ)、 サイモン・キャロー(ドクター・ルッツ)、 エレノア・トムリンソン(アリス・カニンガム)
収録短編
ネメアのライオン The Nemean Lion
UK:The Strand Magazine (November 1939)に掲載。
US:Ellery Queen's Mystery Magazine (September 1944)に「The Case of the Kidnapped Pekinese」のタイトルで掲載。
ほかに「The Case of the Nemean Lion」「The Kidnaped Pekinese」のタイトルもある。
現代のヘラクレス、ポアロは、ギリシャ神話に因み、十二の難業に挑戦。第一の試練は犬の失踪調査依頼であった。
1952 「ネメアの獅子」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第4号(4月特大号)
1955 「ネメアの獅子」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ネメアの谷のライオン」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ネメアのライオン」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
オーガスタス | ハーティングホールド夫人の飼い犬 |
カーティス | 大尉。脅迫状差出人 |
エイミ・カーナビ | ホギン夫人のお相手役 |
エミリー・カーナビ | エイミ・カーナビの妹 |
トーマス・カーナビ | カーナビ姉妹父。教区牧師 |
エレン・ケブル | サムエルソン夫人のお相手役 |
サムエルソン夫人 | 金持ちの婦人 |
サムエルソン | サムエルソン夫人の夫 |
シャン・ツン | ホギン夫人の飼い犬(チン) |
ナンキー・プー | サムエルソン夫人の飼い犬 |
ジュリア・ハーティングホールド | エイミ・カーナビの以前の雇い主 |
ハート夫人 | バラクラバ・プライベート・ホテル大家 |
ブラックレイ | 海軍中佐。脅迫状差出人 |
サー・ジョーゼフ・ホギン | 実業家 |
ミリー・ホギン | サー・ジョーゼフの妻 |
ミス・モールトレーバーズ | ハーティングホールド夫人姪 |
グレタ | ホギンの秘書 |
ミス・レモン | ポアロの秘書 |
ジョージ | ポアロの従僕 |
レルネーのヒドラ The Lernean Hydra
UK:The Strand Magazine (December 1939)に掲載。
US:This Week (3 September 1939)に「Invisible Enemy」のタイトルで掲載。
ほかに「The Hydra of Lernea」「The Case of the Gossipers」のタイトルもある。
噂とは、九つの首を持つレルネーのヒドラのようなもの。妻殺しの噂をたてられた男のために、ポアロは真相追求に乗り出す。
1952 「九頭の蛇」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第5号(5月号)
1955 「九頭の蛇」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「レルネーのヒドラ」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「レルネーのヒドラ」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
チャールズ・オールドフィールド | マーケット・ラフバローの医師 |
オールドフィールド夫人 | オールドフィールド医師の妻 |
アラン・ガーシア | 内務省の科学分析者 |
ベアトリス・キング | オールドフィールド宅女中 |
グレイ | バークシャ警察部長刑事 |
グレイディス | ミス・レザラン宅女中 |
ハリソン | オールドフィールド医師夫人付添い |
ミス・ブリストー | マーケット・ラフバロー住人 |
ジーン・モンクリーフ | ラフバロー医師の薬剤師 |
ミス・レザラン | マーケット・ラフバローの住人 |
アルカディアの鹿 The Arcadian Deer
UK:The Strand Magazine (January 1940)に掲載。
US:This Week (19 May 1940)に「Vanishing Lady」のタイトルで掲載。
一目惚れした女性を探してくれとポアロに頼む自動車修理工は、ギリシャの神を思わせるような素朴な青年だった…。
1952 「アルカディアの鹿」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第6号(6月号)
1955 「アルカディアの鹿」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「アルカディアの鹿」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「アルカディアの鹿」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
ヴァレッタ | カトリーナ・サムシェンカの付添い女中 |
ヴァレッタ夫妻 | カトリーナ・サムシェンカの女中の父母 |
アンブローズ・ヴァンデル | 芸能界の男 |
テッド・ウィリアムソン | ハートリー・ディーンの自動車修理所の青年 |
カトリーナ・サムシェンカ | ロシアのバレリーナ |
サー・ジョージ・サンダーフィールド | グラスローン荘の持ち主 |
ニータ(ジアニータ) | テッドが恋した女 |
アレックシス・パヴロヴィッチ | 芸術通の伯爵。サモワール・レストラン経営者 |
マリー・ヘリン | カトリーナ・サムシェンカの付添い女中 |
エルマントスのイノシシ The Eurymanthian Boar
UK:The Strand Magazine (February 1940)に掲載。
US:This Week (5 May 1940)に「Murder Mountain」のタイトルで掲載。
ほかに「The Case of the Erymanthian Boar」のタイトルもある。
凶悪犯の生け捕りを依頼されたポアロは、雪のために外界から全く閉ざされたスイスの山中にあるホテルに向かった。
1952 「エリマンシアの猪」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第7号(7月躍進特大号)
1955 「エリマンシアの猪」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「エルマントスのイノシシ」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「エルマントスのイノシシ」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
ガスタヴ | ロシェ・ネージュのホテルの給仕 |
グランディエル夫人 | 未亡人 |
ジャック | ロシェ・ネージュのホテル従業員 |
シュヴァルツ | アメリカ人観光客 |
ジョゼフ | 競馬狂仲間 |
デニス | 競馬狂仲間 |
ドルエ | 警部 |
マラスコード | ギャング |
カール・ルッツ | ウィーン出身。高名な医者 |
ルマントゥーイュ | ポアロの旧友。スイスの警視 |
ロバート | ロシェ・ネージュのホテルの給仕 |
アウゲイアス王の大牛舎 The Augean Stables
UK:The Strand Magazine (March 1940)に掲載。
首相に依頼されたポアロは、前首相に関する暴露記事を掲載しようとする週刊誌のもくろみを阻止するために立ち上がる。
1952 「オージャス王の牛小屋」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第8号(8月号 涼風特選傑作号)
1955 「オージャス王の牛小屋」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「アウゲイアス王の大牛舎」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「アウゲイアス王の大牛舎」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
セルマ・アンデルセン | デンマーク人の女性 |
サー・モーティマー・イングルウッド | 王室顧問弁護士 |
エヴァン・ウィットラー | 英国の政治家 |
エヴァハード | 英国野党党首 |
サー・ジョージ・コンウェイ | 英国内務大臣 |
エヴァリット・ダッシウッド | ブランチ紙記者 |
チャールズ・デラフィールド卿 | 貴族。英国の政治家 |
ジョン・ハメット | 英国前首相。フェリア首相義父 |
エドワード・フェリア | 英国首相 |
ダグマー・フェリア | フェリア首相夫人。ジョン・ハメット娘 |
パーシー・ペリー | X線ニュース紙発行人 |
ヘンダーソン | 博士。ノーサンバランド司教 |
ファーガス・マックロード | 教授 |
ラモン | ジゴロ |
ロジャーズ夫人 | ベルチェスターのバザー参加者 |
スチュムパロスの鳥 The Stymphalean Birds
UK:The Strand Magazine (April 1940)に掲載。
US:This Week (17 September 1939)に「The Vulture Women」のタイトルで掲載。
ほかに「Birds of Ill Omen」「The Case of The Vulture Women」のタイトルもある。
ステュムパロスの鳥のような不吉な印象を与える二人のポーランド女。外国語に弱い英国青年が異国で巻き込まれた脅迫事件。
1952 「不吉な鳥」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第9号(9・10月号 秋季特大号)
1955 「不吉な鳥」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ステュムパロスの鳥」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「スチュムパロスの鳥」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
ウォーリング | 英国政務次官 |
エルジー・クレイトン | ステムブカ湖畔のホテルの滞在客 |
フィリップ・クレイトン | エルジー・クレイトンの夫 |
ライス夫人 | エルジー・クレイトンの母 |
クレタ島の雄牛 The Cretan Bull
UK:The Strand Magazine (May 1940)に掲載。
US:This Week (24 September 1939)に「Midnight Madness」のタイトルで掲載。
ほかに「The Case of the Family Taint」のタイトルもある。
家系に精神病者のいる青年は、自分も狂い始めていると信じていた。気の狂った者は結婚できない。彼は婚約を破棄する。
1952 「クリートの牡牛」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第11号(11月号 入賞者競作特集)
1955 「クレタ島の牡牛」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「クレタ島の雄牛」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「クレタ島の雄牛」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
グレアム・スティーブン | ダイアナ・メイバリーの崇拝者 |
キャロライン・チャンドラー | ヒューの母 |
チャールズ・チャンドラー | ヒューの父。海軍提督 |
ヒュー・チャンドラー | ダイアナ・メイバリー婚約者 |
ジョージ・フロビッシャー | チャンドラー提督親友。陸軍大佐 |
ダイアナ・メイバリー | 門閥出身の女性 |
ディオメーデスの馬 The Horses of Diomedes
UK:The Strand Magazine (June 1940)に掲載。
US:Ellery Queen's Mystery Magazine (January 1945)に「The Case of the Drug Peddler」のタイトルで掲載。
麻薬密売者――それは人の血を吸い肉を喰ディオメーデスの馬に等しい。ポアロはパーティで麻薬を吸った少女を助ける。
1952 「吸血の馬」妹尾アキ夫訳『宝石』第7巻第12号(12月号 Xマス特集)
1955 「吸血の馬」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ディオメーデスの馬」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ディオメーデスの馬」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
アブダル | グランド将軍宅召使 |
レディ・カーマイケル | マートンシャ在。ポアロの知人 |
ルイザ・ギルモア | マートンシャの住人 |
グランド | 退役将軍。シーラの父 |
シーラ・グランド | グラント将軍の娘 |
パム・グランド | シーラ・グランドの姉 |
ペイシェンス・グレイス | 麻薬中毒患者 |
レオ・スダヴァートン | マートンシャの住人 |
マイクル・ストダード | 医師。ポアロの友人 |
アントニー・ホーカー | グレイス・ペイシェンスのBF |
ベリル・ラーキン | 資産家の未亡人。レディ・カーマイケル知人 |
ヒッポリュテの帯 The Girdle of Hippolyta
UK:The Strand Magazine (July 1940)に掲載。
US:This Week (10 September 1939)に「The Disappearance of Winnie King」のタイトルで掲載。
ほかに「The Case of the Missing Schoolgirl」のタイトルもある。
ルーベンスの絵“ヒッポリュトスの帯”が盗まれた。調査に赴くポアロに、新たなある女性の失踪事件が絡んできた。
1953 「ヒポリータの帯」妹尾アキ夫訳『宝石』第8巻第1号(新年特大号)
1955 「ヒッポリータの帯」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ヒッポリュトスの帯」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ヒッポリュテの帯」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
ヴァン・シュナイダー夫人 | 列車のアメリカ人乗客 |
ジェームズ・エリオット | 列車乗客 |
エリオット夫人 | ジェームズ・エリオットの妻 |
キング | ウィンチェスター聖堂参事会議員 |
ウィニー・キング | ウィンチェスター聖堂参事会議員の娘 |
マーシア・ゴーント | 今年度最高の美人 |
ミス・ジョーダン | ハンプシャの名門婦人。列車乗客 |
アレクサンダー・シンプソン | 画廊経営者。ポアロ友人 |
ミス・バーショー | ミス・ポープ学院教頭 |
ハーン | ロンドン警視庁刑事 |
ミス・バターズ | ハンプシャの名門婦人。列車乗客 |
ラヴィユア・ポープ | ミス・ポープ学院校長 |
ルファルジュ | パリ警視庁の男 |
グリュオンの牛たち The Flock of Geryon
UK:The Strand Magazine (August 1940)に掲載。
US:This Week (26 May 1940)に「Weird Monster」のタイトルで掲載。
新興宗教教団“羊飼いの信徒”。ハンサムな教祖に惹かれ、信者の大部分は女性で、中には全財産を投げ捨てる信者もいた。
1953 「ゲリオンの外套」妹尾アキ夫訳『宝石』第8巻第2号(2・3月号 陽春特大号)
1955 「ゲリオンの羊群」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ゲリュオンの牛たち」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「グリュオンの牛たち」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
アンダースン | 新興宗教教祖 |
レディ・ウェスタン | 新興宗教信者 |
ミス・エヴァリット | 新興宗教信者 |
エメリン・クレッグ | 資産家の未亡人 |
コール | 新興宗教信者 |
ミス・リー | 新興宗教信者 |
リップスコム | 新興宗教門番 |
ロイド夫人 | 新興宗教信者 |
ヘスペリスたちのリンゴ The Apples of the Hesperides
UK:The Strand Magazine (September 1940)に掲載。
US:This Week (12 May 1940)に「The Poison Cup」のタイトルで掲載。
財界の権力者エマリー・パワーが三万ポンドで競り落とした金の酒盃が、彼の手に渡る前に何者かに盗まれてしまった。
1953 「ヘスペリデスの林檎」妹尾アキ夫訳『宝石』第8巻第3号(4月特別号)
1955 「ヘスペリデスの林檎」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ヘスペリスたちのりんご」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ヘスペリスたちのリンゴ」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
アトラス | ダブリン・タン新聞の競馬記者 |
オレイリー | アイルランドの神父 |
ケイト(レッド・ケイト) | パトリック・ケーシーの仲間 |
ケイト・ケーシー | パトリックの娘。マリー・ウルスラ修道女 |
パトリック・ケーシー | アイルランドの泥棒 |
ケーシー夫人 | パトリックの妻。カトリック信者 |
サン・ヴェラートリノ | 侯爵 |
デュヴォーグリエ | パリの銀行家 |
デュブレ | フランスの泥棒 |
エマリー・パワー | 美術品収集家の富豪 |
ユーグイアン | スタンブールの美術商 |
リコヴェッティ | イタリアの泥棒 |
サー・ルービン・ローゼンサル | 美術品収集家 |
ロスリン | ヘラクレス号馬主 |
ワグスタフ | 刑事 |
シェイラ・ボイン | 競走馬 |
ペギーンズ・プライド | 競走馬 |
ヘラクレス | 競走馬 |
ラリーズ・ガール | 競走馬 |
ワーキング・ラド | 競走馬 |
ケルベロスの捕獲 The Caputure of Cerberus
UK:The Strand Magazineは掲載拒否。
US:This Week (16 March 1947)に「Meet Me in Hell」のタイトルで掲載。
ほかに「Case of the Capture of Cerberus」「Hercule Poirot in Hell」のタイトルもある。
ポアロはかつて惹かれたロサコフ伯爵夫人と再会したが、夫人の経営するレストランが麻薬密売組織の司令部だという。
1953 「地獄の番犬」妹尾アキ夫訳『宝石』第8巻第5号(5月号 特集初恋ミステリー)
1955 「地獄の番犬」『ヘルクレスの冒険』妹尾アキ夫訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
1976 「ケルベロスの捕獲」『ヘラクレスの冒険(クリスティ短編集1)』高橋豊訳 ハヤカワ・ミステリ文庫
2004 「ケルベロスの捕獲」『ヘラクレスの冒険』田中一江訳 早川書房(クリスティー文庫)
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
ベアトリス・ヴァイナー | 貴族の婦人。レオミニスター公爵婚約者 |
ポール・ヴァレスコ | ジゴロ |
ヴィタミアン・エヴァンス | 労働党大臣 |
カーリントン | 貴族の婦人 |
アリス・カニンガム | ニッキー・ロサコフ婚約者 |
チャールズ・スティーヴンス | ロンドン警視庁刑事 |
ドゥドゥ | ロサコフ夫人の犬 |
ニッキー | マダム・ロサコフの息子 |
アリスタイド・パオポルス | 《地獄》給仕頭 |
バターシー | 殺人事件の被害者 |
ウィリアム・ヒッグズ | 犬屋 |
ペヴァレル | バターシー殺しの犯人 |
ヘンリー | スカンデンバーグ王子 |
リスカード | マダム・ロサコフ知人。考古学者 |
レオミニスター | 公爵 |
ヴェラ・ロサコフ | 伯爵夫人。帝政ロシア時代の貴族 |