ブラック・コーヒー
Black Coffee

初演:1930年12月8日 エンバシー・シアター(ロンドン)
戯曲出版:Samuel French 1952年


ブラック・コーヒー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) ブラック・コーヒー (小説版) (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

内容

来客の一人に重要書類を盗まれたと知ったエイモリー卿は、寛大にも灯りを消しているあいだに書類を返せば罪に問わない、と宣言した。そして、灯りがついた時、卿はコーヒーにはいった毒で殺害されていた。そこへ卿に招かれていたポアロが到着するのだが……。クリスティー初のオリジナル戯曲
(早川書房 クリスティー文庫)

ロンドン郊外に居を構える科学者エイモリー卿の邸は、異様な緊張に包まれていた。晩餐後のコーヒータイムに、卿が意外なことを言い始めたのだ。邸内にいる何者かが、金庫から極秘書類を夕食前に盗んだのだという。寛大な卿は誰とも知れぬ犯人に、部屋を暗くしている間に盗んだ書類をひそかに返すよう命じた。が、再び明かりがついた時、卿はコーヒーに入った毒で殺されていた。そして、混乱のさなか、卿に緊急の調査を頼まれていた名探偵ポアロが到着した……大勢の前で卿の死を演出した大胆な殺人者とは?ポアロ登場の女史最初のオリジナル戯曲
(早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫)



場面

この芝居の舞台は、ロンドンから25マイルほど離れたアボット・クレーヴにあるクロード・エイモリー卿の邸の読書室である。

第一幕午後8時30分
第二幕翌朝
第三幕その15分後

国内上演

◇名探偵登場 ブラック・コーヒー
1982年/風月堂ホール/劇団神戸
演出:夏目俊二
出演:夏目俊二(ポアロ)、友藤秀幸(ヘイスティングズ)、高橋正夫(エイモリー卿)
◇ブラック・コーヒー
1989年/シーガルホール/劇団神戸
演出:今泉おさむ
出演:東山三六(ポアロ)、安田晶三(ヘイスティングス)、新山亮一(エイモリー卿)
◇BLACK COFFEE
1999年/近鉄小劇場/劇団往来
演出:今泉おさむ
◇ブラック・コーヒー
2009年/東京芸術劇場/劇団はむら
演出:佐竹修
◇名探偵ポワロ ブラックコーヒー
2009年/博品館劇場/
演出:佐竹修
出演:三波豊和、内海光司、片岡暁孝、山崎美貴、倉石功
2010年/シアター1010/ピュアーマリー
2013年/三越劇場/ピュアーマリー

 

映像化

Black Coffee
1931年 イギリス 未公開
監督:レスリー・S・ヒスコット 脚本:H. Fowler Mear、Brock Williams
出演: オースティン・トレバー(エルキュール・ポアロ)、 エイドリアン・アレン(ルシア・エイモリー)、リチャード・クーパー(ヘイスティングス)、メルヴィル・クーパー(ジャップ警部)、C・V・フランス(クロード・エイモリー卿)、Elizabeth Allan(バーバラ・エイモリー)、Philip Strange(リチャード・エイモリー)、Dino Galvani(カレリ博士)、Michael Shepley(レイナー)、Marie Wright(キャロライン・エイモリー)、Leila Page
Le Coffret de laque
1932年 フランス 未公開
監督:Jean Kemm 脚本:Pierre Maudru、H. Fowler Mear、Brock Williams
出演:Danielle Darrieux(Henriette Stenay)、René Alexandre、Harry Arbell、Maxime Desjardins、Gaston Dupray、Alice Field、Maurice Varny、Marcel Vibert
Black Coffee
放送:1973年8月3日 西独
監督:Claus Peter Witt 脚本:Claus Peter Witt、Peter Goldbaum
出演:Horst Bollmann(Hercule Poirot)、Heinz Fabian(Dr. Graham)、Ernst Fritz Fürbringer(Lord Amery)、Käthe Haack(Caroline)、Gert Haucke(Inspecteur Japp)、Otto Kurth(Butler)、Anita Lochner(Barbara)、Ulli Philipp(Lucia)、Jochen Schmidt(Richard)、Jochen Sostmann(Captain Hastings)、Friedrich von Thun(Raynor)、Herbert Weicker(Dr. Carelli)

翻訳履歴

小説版

ブラック・コーヒー Black Coffee

チャールズ・オズボーンによる小説化。

晩餐後、科学者サー・クロード・エイモリー家の者を集め「この中に極秘書類を盗んだ者がいる」と叫んだ。部屋を暗くしている間に書類を返すことを彼は勧めたが、明かりがつくと殺されていた。彼から国家的大問題について相談したいと言われていたポアロは、真相を追うが……巧みな構成による、同名戯曲の小説版
(早川書房 クリスティー文庫)

晩餐後、科学者のエイモリー卿は家の者を一室に集めると驚くべき話を始めた。このなかに卿の極秘書類を盗んだ者がいる。部屋を暗くしている間に密かに返すようにと。が、明かりが再びつくと、卿はコーヒーに入った毒で殺されていた!混乱のなか、卿に緊急の調査を頼まれていたポアロが到着する……名探偵ポアロが導く、毒殺事件の意想外の結末は?全世界で話題をまいた、クリスティー初のオリジナル戯曲の小説版登場
(早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫)

翻訳履歴