
“エルキュール・ポアロ”シリーズの長編20作目。
1941年6月、Collins社から刊行された。
米国では1940年から41年にかけて、Collier's Weekly (14 December 1940 ~ 22 February 1941)に連載された後、1941年にDodd, Mead社から刊行された。
日本語初訳は1951年の『白晝の惡魔』(堀田善衛訳 早川書房)。
早川書房
(日本語版翻訳権独占)1951

白晝の惡魔
堀田善衛訳 早川書房 世界傑作探偵小説シリーズ(2)1955
アガサ・クリスティーはイングランド中最も風光明媚の地、デーヴォン州トーケイに生れた。 幼い頃から小説を書くことに興味を持つていたクリスティー女史は1920年、処女作の『スタイルスの怪事件』を発表、好評を博したので、続いて探偵小説を執筆するようになり、現在でも老いてますます冴えをみせている。 現在、クリスティー女史の全著作は60冊をこえているが、その各冊に新しい技巧をこらし、読者をあきさせない腕前は大したものである。 本書『白昼の悪魔』は本格探偵小説の巨匠たるクリスティー女史の真骨頂を遺憾なく発揮した傑作である。 好適の避暑地レザーコム湾を背景に、惜しげもなく大きなトリックを幾つも織り込み、よく考えた複雑な筋で読者を十二分に堪能させることであろう。

白昼の悪魔
堀田善衛訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(208)アガサ・クリスティーはイングランド中最も風光明媚の地、デーヴォン州トーケイに生れた。 幼い頃から小説を書くことに興味を持つていたクリスティー女史は1920年、処女作の『スタイルスの怪事件』を発表、好評を博したので、続いて探偵小説を執筆するようになり、現在でも老いてますます冴えをみせている。 現在、クリスティー女史の全著作は60冊をこえているが、その各冊に新しい技巧をこらし、読者をあきさせない腕前は大したものである。 本書『白昼の悪魔』は本格探偵小説の巨匠たるクリスティー女史の真骨頂を遺憾なく発揮した傑作である。 好適の避暑地レザーコム湾を背景に、惜しげもなく大きなトリックを幾つも織り込み、よく考えた複雑な筋で読者を十二分に堪能させることであろう。
1976
夏の避暑地で発見された美女の絞殺死体! だが容疑者は多く、しかも全員にアリバイが―― その時、滞在客の中からポアロが進み出た! クリスティーの幾多の名作の中でも最高の本格推理篇

白昼の悪魔
鳴海四郎訳 早川書房 ハヤカワ・ノヴェルズ夏の避暑地で発見された美女の絞殺死体! だが容疑者は多く、しかも全員にアリバイが―― その時、滞在客の中からポアロが進み出た! クリスティーの幾多の名作の中でも最高の本格推理篇

- 1982年
1986
「確かにここはロマンチックで平和です。明るい太陽、紺碧の海。しかし忘れてはいけません。日の下いたるところ悪事あり、白昼にも悪魔はいるのですよ」ポアロの言葉を裏付けるかのように、美貌の元女優が扼殺死体となって発見され平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は破られた。犯人が滞在客の中にいることは間違いない。だが関係者には全員鉄壁のアリバイが……華麗なトリックを駆使して読者を魅了する女史の代表的傑作!
表紙:真鍋博

白昼の悪魔
鳴海四郎訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-82) ISBN:9784150700829「確かにここはロマンチックで平和です。明るい太陽、紺碧の海。しかし忘れてはいけません。日の下いたるところ悪事あり、白昼にも悪魔はいるのですよ」ポアロの言葉を裏付けるかのように、美貌の元女優が扼殺死体となって発見され平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は破られた。犯人が滞在客の中にいることは間違いない。だが関係者には全員鉄壁のアリバイが……華麗なトリックを駆使して読者を魅了する女史の代表的傑作!
表紙:真鍋博
登場人物
オーデル・C・ガードナー | ホテルの滞在客。アメリカ人観光客 |
ガードナー夫人 | 同上。オーデルの妻。とってもおしゃべり |
バリー少佐 | 同上。インド帰りの退役軍人 |
スチーブン・レーン | 同上。狂信的な牧師 |
エミリー・ブルースター | 同上。スポーツマンタイプ。でも高所恐怖症 |
アリーナ・マーシャル(スチュワート) | 同上。男を惑わす元女優 |
ケネス(ケン)・マーシャル | 同上。大尉。アリーナの夫 |
リンダ・マーシャル | 同上。ケネスとその前妻の子 |
ロザモンド・ダーンリー | 同上。ケネスの幼なじみ。ドレスメーカー |
パトリック・レッドファン | 同上。アリーナにメロメロの好青年 |
クリスチン・レッドファン | 同上。パトリックの妻 |
ホレス・ブラット | 同上。ぶしつけな男 |
ミセス・カースル | ホテルの経営者 |
グラディス・ナラコット | ルーム・メード |
コルゲート | 州警察警部 |
ウェストン警視正 | 州警察本部長 |
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
2003
地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた! 解説:若竹七海

愛国殺人
鳴海四郎訳 早川書房 クリスティー文庫(20) ISBN:9784151300202地中海の平和な避暑地スマグラーズ島の静寂は突如破られた。島に滞在中の美しき元女優が、何者かに殺害されたのだ。犯人が滞在客のなかにいることは間違いない。だが関係者には、いずれも鉄壁とも思えるアリバイが……難航する捜査がついに暗礁に乗り上げたとき、滞在客の中からエルキュール・ポアロが進みでた! 解説:若竹七海
映像化
映画
監督:ガイ・ハミルトン 脚本:アンソニー・シェーファー
出演: ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 ジェームズ・メイスン(オーデル・ガードナー)、 マギー・スミス*(ミセス・カースル)、 コリン・ブレイクリー*(サー・ホレス・ブラット)、 ジェーン・バーキン*(クリスチン・レッドファン)、 ニコラス・クレイ(パトリック・レッドファン)、 ロディ・マクダウェル**(レックス・ブリュースター)、 シルヴィア・マイルズ(ガードナー夫人)、 デニス・クイリー*(ケネス・マーシャル)、 ダイアナ・リグ***(アリーナ・マーシャル)、 エミリー・ホーン(リンダ・マーシャル)
* ピーター・ユスチノフはシリーズの探偵だからいいとして、 『オリエント急行殺人事件』(1974)からコリン・ブレイクリーとデニス・クイリーが、 『ナイル殺人事件』(1978)からマギー・スミスとジェーン・バーキンが、 それぞれ別人役で再登場です。 混乱するほどではありませんが、どこかの劇団のお芝居見てる感じ。
** ロディ・マクダウェル(マクドウォール)は個人的に好きな俳優です。 『クレオパトラ』(1963)のオクタヴィアン、『猿の惑星』(1968)・『新・猿の惑星』(1971)のコーネリアスなど、印象に残っています。
*** ダイアナ・リグも『女王陛下の007』(1969)でボンドガールを演じた際の健康的な美しさが印象的でした。 今作ではこってり系のメイクでしたが(笑)。 『地中海殺人事件』と同年放映のテレビ映画「検察側の証人」でクリスティン・ボウルを演じています。

地中海殺人事件 Evil under the Sun
1982年 イギリス |
監督:ガイ・ハミルトン 脚本:アンソニー・シェーファー
出演: ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 ジェームズ・メイスン(オーデル・ガードナー)、 マギー・スミス*(ミセス・カースル)、 コリン・ブレイクリー*(サー・ホレス・ブラット)、 ジェーン・バーキン*(クリスチン・レッドファン)、 ニコラス・クレイ(パトリック・レッドファン)、 ロディ・マクダウェル**(レックス・ブリュースター)、 シルヴィア・マイルズ(ガードナー夫人)、 デニス・クイリー*(ケネス・マーシャル)、 ダイアナ・リグ***(アリーナ・マーシャル)、 エミリー・ホーン(リンダ・マーシャル)
* ピーター・ユスチノフはシリーズの探偵だからいいとして、 『オリエント急行殺人事件』(1974)からコリン・ブレイクリーとデニス・クイリーが、 『ナイル殺人事件』(1978)からマギー・スミスとジェーン・バーキンが、 それぞれ別人役で再登場です。 混乱するほどではありませんが、どこかの劇団のお芝居見てる感じ。
** ロディ・マクダウェル(マクドウォール)は個人的に好きな俳優です。 『クレオパトラ』(1963)のオクタヴィアン、『猿の惑星』(1968)・『新・猿の惑星』(1971)のコーネリアスなど、印象に残っています。
*** ダイアナ・リグも『女王陛下の007』(1969)でボンドガールを演じた際の健康的な美しさが印象的でした。 今作ではこってり系のメイクでしたが(笑)。 『地中海殺人事件』と同年放映のテレビ映画「検察側の証人」でクリスティン・ボウルを演じています。
テレビドラマ
監督:ブライアン・ファーナム 脚本:アンソニー・ホロウィッツ
出演: デビッド・スーシェ(ポワロ)、 ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス)、 フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部)、 ポーリン・モラン(ミス・レモン)、 マイケル・ヒッグス(パトリック・レッドファン)、 タムジン・メールソン(クリスチン・レッドファン)、 ルイス・デラメア(アリーナ・スチュワート)、 ティム・ミーツ(スチーブン・レーン)、 マーシャ・フィッツアラン=ハワード(ロザモンド・ダーンリー)、 キャロリン・ピックルズ(エミリー・ブルースター)、 デビッド・マリンソン(ケネス・マーシャル)、 ラッセル・トーヴィー*(ライオネル・マーシャル)、 イアン・トンプソン(バリー少佐)、 デイビット・タイムソン(ホレス・ブラット)、 ロザリンド・マーチ(ミセス・カースル)、 ポール・レディ、 レベカ・ジョンソン(グラディス・ナラコット)、 ロジャー・アルボロー(ウェストン警視正)、 ケビン・ムーア、 ジェイソン・デイヴィス、 ローレンス・マックグランドル、 グラント・ギレスピー
* ライオネル・マーシャル役のラッセル・トーヴィー、 「ミス・マープル」シリーズの『殺人は容易だ』(2008)と 「SHERLOCK」の『バスカヴィルの犬』(2012)で、 ベネディクト・カンバーバッチと共演しています。
医者の勧めと厳しいミス・レモンの命令で、ポワロはしばらく静養を余儀なくされる。肥満による心臓への負担の軽減のためだ。彼は美しい島にあるホテルで休暇を過ごすが、その滞在客の中に「悪魔」が潜んでいた……殺人事件が起ったのだ。被害者は女優のアレーナ。ポワロは束の間の休暇もそこそこに、捜査を始める。
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「バー島の盛衰」「健康第一!」「演劇への情熱」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「ほとばしる才能」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「夢の新居」

白昼の悪魔 Evil under the Sun
2002年 英ITV 「名探偵ポワロ」Agatha Christie's POIROT VIII |
監督:ブライアン・ファーナム 脚本:アンソニー・ホロウィッツ
出演: デビッド・スーシェ(ポワロ)、 ヒュー・フレイザー(ヘイスティングス)、 フィリップ・ジャクソン(ジャップ警部)、 ポーリン・モラン(ミス・レモン)、 マイケル・ヒッグス(パトリック・レッドファン)、 タムジン・メールソン(クリスチン・レッドファン)、 ルイス・デラメア(アリーナ・スチュワート)、 ティム・ミーツ(スチーブン・レーン)、 マーシャ・フィッツアラン=ハワード(ロザモンド・ダーンリー)、 キャロリン・ピックルズ(エミリー・ブルースター)、 デビッド・マリンソン(ケネス・マーシャル)、 ラッセル・トーヴィー*(ライオネル・マーシャル)、 イアン・トンプソン(バリー少佐)、 デイビット・タイムソン(ホレス・ブラット)、 ロザリンド・マーチ(ミセス・カースル)、 ポール・レディ、 レベカ・ジョンソン(グラディス・ナラコット)、 ロジャー・アルボロー(ウェストン警視正)、 ケビン・ムーア、 ジェイソン・デイヴィス、 ローレンス・マックグランドル、 グラント・ギレスピー
* ライオネル・マーシャル役のラッセル・トーヴィー、 「ミス・マープル」シリーズの『殺人は容易だ』(2008)と 「SHERLOCK」の『バスカヴィルの犬』(2012)で、 ベネディクト・カンバーバッチと共演しています。

白昼の悪魔
デアゴスティーニ・ジャパン 「名探偵ポワロ DVDコレクション」第17号(2011)医者の勧めと厳しいミス・レモンの命令で、ポワロはしばらく静養を余儀なくされる。肥満による心臓への負担の軽減のためだ。彼は美しい島にあるホテルで休暇を過ごすが、その滞在客の中に「悪魔」が潜んでいた……殺人事件が起ったのだ。被害者は女優のアレーナ。ポワロは束の間の休暇もそこそこに、捜査を始める。
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「バー島の盛衰」「健康第一!」「演劇への情熱」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「ほとばしる才能」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「夢の新居」
テレビドラマ
監督:クリストフ・カンプス
出演: サミュエル・ラバルト(ロランス警視)、 ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)、 Elodie Frenck、 アルノー・ビナール、 マリー・ベルト、 ドミニク・トーマス、 シリル・ゲイ、 Bérénice Baôo、 ケビン・ガーニチャット、 Chloé Chaudoye、 マイラ・シュミット、 Barbara Monin、 Karim Rouabah、 Emmanuel Bordier、 Philippe Capelle、 Nicolette Picheral、 デイビット・アレクサンドル・ベルチェ、 Serge Dubois

Ding Dingue Dong
2019年 France2 「アガサ・クリスティーの謎解きゲーム」Les Petits Meurtres d'Agatha Christie |
監督:クリストフ・カンプス
出演: サミュエル・ラバルト(ロランス警視)、 ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)、 Elodie Frenck、 アルノー・ビナール、 マリー・ベルト、 ドミニク・トーマス、 シリル・ゲイ、 Bérénice Baôo、 ケビン・ガーニチャット、 Chloé Chaudoye、 マイラ・シュミット、 Barbara Monin、 Karim Rouabah、 Emmanuel Bordier、 Philippe Capelle、 Nicolette Picheral、 デイビット・アレクサンドル・ベルチェ、 Serge Dubois