クリスティの長編9作目となるミステリ小説。
再びチムニーズ館へ。
そして、バトル警視再登場。
1929年1月にCollins社から刊行された。
米国版も同年Dodd, Mead社から刊行。
日本語初訳は1956年の『七つの時計』(赤嶺弥生訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。
『チムニーズ館の秘密』を先に読むことを推奨します。
早川書房
1956
本書『七つの時計』は、アガサ・ クリスティー女史が探偵小説界に確固たる地歩を築きはじめた頃の傑作のひとつで『チムニーズ館の秘密』(1925年)に出ている同じチムニーズ館が、背景として使われている。鋼鉄王サー・オズワルド・クート氏によってチムニーズ館にまねかれた四人の青年達のうち、外務省官吏ジェラルド・ウエイドが、睡眠剤を飲んで死んでいた……。そして、その部屋には、七つの目覚し時計が、物語り顔に並び、時を刻んでいた。七つの時計をそこに置いたのは誰か？セヴン・ダイアルズ・クラブは、この事件になんの関わりをもつものか？不可解な謎は謎をよび、スコットランド・ヤードの警視バトル、親友の死に心を傷めるビル・エヴァズレイ、チムニーズ館の持主ケイタラム卿の娘バンドル、ビルの友人テシジャなど、いりみだれての推理と冒険のうちに、事件は意外な方向に発展してゆく。
1 朝早く起きること／2 目覚し時計に関して／3 いたずらは失敗／4 手紙／5 路上の男／6 またもやセヴン・ダイアルズ／7 バンドルの訪問／8 ジミイの客二人／9 計画／10 バンドルの警視庁訪問／11 ビルとの夕食／12 チムニーズ館の調査／13 セヴン・ダイアルズ・クラブ／14 セヴン・ダイアルズの会合／15 検屍／16 寺院の別荘パーティ／17 晩餐の後／18 ジミイの冒険／19 バンドルの冒険／20 ロレインの冒険／21 化学式の回収／22 ラズキー伯爵夫人の話／23 バトル警視の取調べ／24 バンドル驚く／25 ジミイ計画を練る／26 主としてゴルフのこと／27 夜の冒険／28 疑惑／29 ジョージ・ロマックスの奇妙な行動／30 緊急召集／31 セヴン・ダイアルズ／32 バンドルは啞然／33 バトルの説明／34 ケイタラム卿の同意
七つの時計
赤嶺弥生訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(235)本書『七つの時計』は、アガサ・ クリスティー女史が探偵小説界に確固たる地歩を築きはじめた頃の傑作のひとつで『チムニーズ館の秘密』(1925年)に出ている同じチムニーズ館が、背景として使われている。鋼鉄王サー・オズワルド・クート氏によってチムニーズ館にまねかれた四人の青年達のうち、外務省官吏ジェラルド・ウエイドが、睡眠剤を飲んで死んでいた……。そして、その部屋には、七つの目覚し時計が、物語り顔に並び、時を刻んでいた。七つの時計をそこに置いたのは誰か？セヴン・ダイアルズ・クラブは、この事件になんの関わりをもつものか？不可解な謎は謎をよび、スコットランド・ヤードの警視バトル、親友の死に心を傷めるビル・エヴァズレイ、チムニーズ館の持主ケイタラム卿の娘バンドル、ビルの友人テシジャなど、いりみだれての推理と冒険のうちに、事件は意外な方向に発展してゆく。
1 朝早く起きること／2 目覚し時計に関して／3 いたずらは失敗／4 手紙／5 路上の男／6 またもやセヴン・ダイアルズ／7 バンドルの訪問／8 ジミイの客二人／9 計画／10 バンドルの警視庁訪問／11 ビルとの夕食／12 チムニーズ館の調査／13 セヴン・ダイアルズ・クラブ／14 セヴン・ダイアルズの会合／15 検屍／16 寺院の別荘パーティ／17 晩餐の後／18 ジミイの冒険／19 バンドルの冒険／20 ロレインの冒険／21 化学式の回収／22 ラズキー伯爵夫人の話／23 バトル警視の取調べ／24 バンドル驚く／25 ジミイ計画を練る／26 主としてゴルフのこと／27 夜の冒険／28 疑惑／29 ジョージ・ロマックスの奇妙な行動／30 緊急召集／31 セヴン・ダイアルズ／32 バンドルは啞然／33 バトルの説明／34 ケイタラム卿の同意
1981
鉄鋼王の招きでチムニーズ館に滞在していた四人の青年のうち、いちばんのろまなジェリーが、睡眠薬の飲み過ぎで死んでいた。現場に物知り顔にならんだ七つの目覚し時計は何を物語るのか？また謎のセブン・ダイヤルズ・クラブとこの事件の関連は？謎は謎を呼び、親友の死に心痛める外交官ビル、館主の娘バンドル、バトル警視など入り乱れての推理と冒険のうちに、事件は意外な方向へと……女史得意のスパイ・スリラー
1. 早起きについて／2. 目ざまし時計について／3. 不成功に終わったいたずら／4. 手紙／5. 路上の男／6. セブン・ダイヤルズふたたび／7. バンドル訪問す／8. ジミーへの訪問客／9. 計画／10. バンドル警視庁へ行く／11. ビルとの夕食／12. チムニーズ館での調査／13. セブン・ダイヤルズ・クラブ／14. セブン・ダイヤルズの会合／15. 検死審問／16. ワイヴァーン荘のパーティ／17. 晩餐のあとで／18. ジミーの冒険／19. バンドルの冒険／20. ロレーンの冒険／21. 書類もどる／22. ラッキー伯爵夫人の陳述／23. バトル警視動きだす／24. バンドル思案する／25. ジミー計画を練る／26. 主としてゴルフについて／27. 夜の冒険／28. 疑惑／29. ジョージ・ロマックスの奇妙な行動／30. 緊急召集／31. セブン・ダイヤルズ／32. バンドル仰天す／33. バトル絵解きをする／34. ケイタラム卿承認を与える
表紙：真鍋博
七つの時計
深町眞理子訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-60) ISBN:9784150700607鉄鋼王の招きでチムニーズ館に滞在していた四人の青年のうち、いちばんのろまなジェリーが、睡眠薬の飲み過ぎで死んでいた。現場に物知り顔にならんだ七つの目覚し時計は何を物語るのか？また謎のセブン・ダイヤルズ・クラブとこの事件の関連は？謎は謎を呼び、親友の死に心痛める外交官ビル、館主の娘バンドル、バトル警視など入り乱れての推理と冒険のうちに、事件は意外な方向へと……女史得意のスパイ・スリラー
1. 早起きについて／2. 目ざまし時計について／3. 不成功に終わったいたずら／4. 手紙／5. 路上の男／6. セブン・ダイヤルズふたたび／7. バンドル訪問す／8. ジミーへの訪問客／9. 計画／10. バンドル警視庁へ行く／11. ビルとの夕食／12. チムニーズ館での調査／13. セブン・ダイヤルズ・クラブ／14. セブン・ダイヤルズの会合／15. 検死審問／16. ワイヴァーン荘のパーティ／17. 晩餐のあとで／18. ジミーの冒険／19. バンドルの冒険／20. ロレーンの冒険／21. 書類もどる／22. ラッキー伯爵夫人の陳述／23. バトル警視動きだす／24. バンドル思案する／25. ジミー計画を練る／26. 主としてゴルフについて／27. 夜の冒険／28. 疑惑／29. ジョージ・ロマックスの奇妙な行動／30. 緊急召集／31. セブン・ダイヤルズ／32. バンドル仰天す／33. バトル絵解きをする／34. ケイタラム卿承認を与える
表紙：真鍋博
登場人物
| サー・オズワルド・クート | 鉄鋼王 |
| マライア・クート | オズワルドの妻 |
| ルーパート(ポンゴ)・ベイトマン | オズワルドの秘書 |
| ケイタラム卿 | チムニーズ館の所有者 |
| アイリーン(バンドル) | ケイタラム卿の娘 |
| トレドウェル | ケイタラム卿の執事 |
| ジミー・セシジャー | チムニーズ館の客 |
| ビル・エヴァズレー | ロマックス秘書。外交官 |
| ロニー・デヴァルー | 外交官 |
| ジェラルド(ジェリー)・ウェイド | 外交官 |
| ロレーン・ウェイド | ジェリーの妹 |
| ジョージ(コダーズ)・ロマックス | 英国外務省高官 |
| サー・スタンリー・ディグビー | 空相 |
| テレンス・オルーク | 秘書官 |
| ヘル・エーバーハルト | 発明家 |
| アンナ・ラツキー | 伯爵夫人。ハンガリー人 |
| モスゴロフスキー | セブン・ダイアルズ・クラブの経営者 |
| バトル | ロンドン警視庁の警視 |
2004
ロンドン郊外のチムニーズ館に宿泊していた若い外交官が、睡眠薬を飲んで変死した。死体の枕もとには七つの目覚まし時計が……この事件と、謎めいた〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉の関連は？謎は謎を呼び、推理と冒険が入り乱れ、事件は思わぬ展開を！『チムニーズ館の秘密』に続く、波瀾万丈の冒険ミステリ。
解説：古山裕樹「仮面の下に驚きを」
七つの時計
深町眞理子訳 早川書房 クリスティー文庫(74) ISBN:4151300740ロンドン郊外のチムニーズ館に宿泊していた若い外交官が、睡眠薬を飲んで変死した。死体の枕もとには七つの目覚まし時計が……この事件と、謎めいた〈セブン・ダイヤルズ・クラブ〉の関連は？謎は謎を呼び、推理と冒険が入り乱れ、事件は思わぬ展開を！『チムニーズ館の秘密』に続く、波瀾万丈の冒険ミステリ。
解説：古山裕樹「仮面の下に驚きを」
東京創元社
1963
鋼鉄王クート卿によってチムニーズ荘に招かれた青年のうち一人だけが翌朝になっても目を覚さなかった。仲間がいたずらをして八個の目覚しをかけておいたのだが、青年は睡眠薬を飲んで死んでいた。そして枕もとの目覚しは七個しかなかった。すると、もう一個はどこへいったのか？ また、秘密結社セブン・ダイヤルズとは一体、何なのか？
1 早起きについて／2 目覚時計について／3 失敗したいたずら／4 手紙／5 路上の男／6 またもやセブン・ダイヤルズ／7 バンドルの訪問／8 ジミーを訪ねた人たち／9 計画／10 バンドル警視庁へ行く／11 ビルとの会食／12 チムニーズ荘における調査／13 セブン・ダイヤルズ・クラブ／14 セブン・ダイヤルズの会合／15 検死審問／16 アベイのパーティ／17 晩餐の後で／18 ジミーの冒険／19 バンドルの冒険／20 ロレインの冒険／21 書類もどる／22 ラツキー伯爵夫人の話／23 バトル警視、取調べをはじめる／24 バンドルは考える／25 ジミー計画を練る／26 主としてゴルフについて／27 夜の冒険／28 疑惑／29 ロマックスの奇妙な行動／30 緊急召集／31 セブン・ダイヤルズ／32 バンドル仰天す／33 バトル説明す／34 ケイタラム卿同意す
七つのダイヤル
中村能三訳 東京創元社 創元推理文庫(105-20) ISBN:9784488105204鋼鉄王クート卿によってチムニーズ荘に招かれた青年のうち一人だけが翌朝になっても目を覚さなかった。仲間がいたずらをして八個の目覚しをかけておいたのだが、青年は睡眠薬を飲んで死んでいた。そして枕もとの目覚しは七個しかなかった。すると、もう一個はどこへいったのか？ また、秘密結社セブン・ダイヤルズとは一体、何なのか？
1 早起きについて／2 目覚時計について／3 失敗したいたずら／4 手紙／5 路上の男／6 またもやセブン・ダイヤルズ／7 バンドルの訪問／8 ジミーを訪ねた人たち／9 計画／10 バンドル警視庁へ行く／11 ビルとの会食／12 チムニーズ荘における調査／13 セブン・ダイヤルズ・クラブ／14 セブン・ダイヤルズの会合／15 検死審問／16 アベイのパーティ／17 晩餐の後で／18 ジミーの冒険／19 バンドルの冒険／20 ロレインの冒険／21 書類もどる／22 ラツキー伯爵夫人の話／23 バトル警視、取調べをはじめる／24 バンドルは考える／25 ジミー計画を練る／26 主としてゴルフについて／27 夜の冒険／28 疑惑／29 ロマックスの奇妙な行動／30 緊急召集／31 セブン・ダイヤルズ／32 バンドル仰天す／33 バトル説明す／34 ケイタラム卿同意す
- 表紙：ひらいたかこ
ISBN:9784488105204
新潮社
1986
チムニーズ館に招かれた客の一人が、睡眠薬の飲みすぎで死んだ。朝寝坊の彼を驚かそうと、ベッドの下に置いたはずの8個の目覚し時計は、なぜかマントルピースに整然と並んでいた。しかも7個だけ――。冒険好きのバンドルは、謎の解明に乗り出した。そして次の犠牲者が――。セブン・ダイヤルズの秘密とは？訳知り顔のバトル警視は、一体何を知っているのか？軽快な長編。
解説：蕗沢忠枝
七つの時計殺人事件
蕗沢忠枝訳 新潮社 新潮文庫 ISBN:9784102135143チムニーズ館に招かれた客の一人が、睡眠薬の飲みすぎで死んだ。朝寝坊の彼を驚かそうと、ベッドの下に置いたはずの8個の目覚し時計は、なぜかマントルピースに整然と並んでいた。しかも7個だけ――。冒険好きのバンドルは、謎の解明に乗り出した。そして次の犠牲者が――。セブン・ダイヤルズの秘密とは？訳知り顔のバトル警視は、一体何を知っているのか？軽快な長編。
解説：蕗沢忠枝
その他の出版社
1959
朝ねぼう退治／いたずらは失敗／手紙／あっ、人をひいた！／セブン・ダイアルズ？／作戦計画／バトル警視／意外な人物／アイリーンの冒険／時計の面／首領はだれ？／パーティの夜／とどろく銃声／消えた機密書類／うめき声が／あのほくろは？／とつぜんの電話／セブン・ダイアルズの正体／意外！犯人の名は／バトル警視の説明／解説「作者と作品について」
七つの時計
福島正美訳 学研 中学生傑作文庫(「中学一年コース」付録)朝ねぼう退治／いたずらは失敗／手紙／あっ、人をひいた！／セブン・ダイアルズ？／作戦計画／バトル警視／意外な人物／アイリーンの冒険／時計の面／首領はだれ？／パーティの夜／とどろく銃声／消えた機密書類／うめき声が／あのほくろは？／とつぜんの電話／セブン・ダイアルズの正体／意外！犯人の名は／バトル警視の説明／解説「作者と作品について」
1965
その男は、タッペンスが、たまたま新聞のたずね人広告で見たジェーンの名前を口にすると、烈火のごとく怒りだし、あげくは店をたたんで行方をくらましてしまった。 ジェーンとは何者か？ ブラウン氏の正体は？ 好奇心旺盛な少女タッペンスは無暴にも事件の謎をあばこうとする。 相手が、おそるべき軍事機密をねらって暗躍するスパイ団とは露知らずに。 世界でもっとも人気のあるアガサ・クリスティ―女史快心の本格篇二つをおとどけする。
カバー：小林与志 表紙・扉：池田龍雄 さし絵：金森達
冒険家クラブ／七つの時計
福島正美訳 鶴書房 ミステリ・ベストセラーズその男は、タッペンスが、たまたま新聞のたずね人広告で見たジェーンの名前を口にすると、烈火のごとく怒りだし、あげくは店をたたんで行方をくらましてしまった。 ジェーンとは何者か？ ブラウン氏の正体は？ 好奇心旺盛な少女タッペンスは無暴にも事件の謎をあばこうとする。 相手が、おそるべき軍事機密をねらって暗躍するスパイ団とは露知らずに。 世界でもっとも人気のあるアガサ・クリスティ―女史快心の本格篇二つをおとどけする。
カバー：小林与志 表紙・扉：池田龍雄 さし絵：金森達
映像化
テレビドラマ
監督：トニー・ワームビィ 脚本：パット・サンダース
出演： ジョン・ギールグッド(ケイタラム卿)、 ハリー・アンドリュース(バトル警視)、 シェリル・キャンベル(アイリーン・ブレント)、 ジェームズ・ワーウィック(ジミー・セシジャー)、 ジョイス・レッドマン(クート夫人)、 レスリー・サンズ(サー・オズワルド・クート)、 ルーシー・カタリッジ(ロレーン・ウェイド)、 テレンス・アレクサンダー(ジョージ・ロマックス)、 ルーラ・レンスカ(ラツキー伯爵夫人)、 クリストファー・スクーラー(ビル・エヴァズレー)、 ジェームズ・グリフィス(ルーパート・ベイトマン)、 ブライアン・ワイルド(トレドウェル)、 ヘティ・ベインズ、 ジョン・ヴァイン(ロニー・デヴァルー)、 ロバート・ロングデン(ジェリー・ウェイド)、 ジェイコブ・ウィトキン(モスゴロフスキー)
七つのダイヤル The Seven Dials Mystery
1981年 英LWT ｜
監督：トニー・ワームビィ 脚本：パット・サンダース
出演： ジョン・ギールグッド(ケイタラム卿)、 ハリー・アンドリュース(バトル警視)、 シェリル・キャンベル(アイリーン・ブレント)、 ジェームズ・ワーウィック(ジミー・セシジャー)、 ジョイス・レッドマン(クート夫人)、 レスリー・サンズ(サー・オズワルド・クート)、 ルーシー・カタリッジ(ロレーン・ウェイド)、 テレンス・アレクサンダー(ジョージ・ロマックス)、 ルーラ・レンスカ(ラツキー伯爵夫人)、 クリストファー・スクーラー(ビル・エヴァズレー)、 ジェームズ・グリフィス(ルーパート・ベイトマン)、 ブライアン・ワイルド(トレドウェル)、 ヘティ・ベインズ、 ジョン・ヴァイン(ロニー・デヴァルー)、 ロバート・ロングデン(ジェリー・ウェイド)、 ジェイコブ・ウィトキン(モスゴロフスキー)