トミーとタペンスの大冒険
秘密機関

おさななじみのトミーとタペンス。 ふたりが冒険をもとめて会社をつくると、おどろきの依頼がまいこんだ。 さがすのは、行方不明の女性とイギリス政府の極秘文書。 もしその文書が悪用されたら、戦争が起こるかもしれないという。 これこそ冒険だ! さっそく調査をはじめるふたりの前に、文書をねらう悪の組織の大ボスが立ちはだかった。 ひよっこ探偵コンビ、いったいどうなる!?

  • 嵯峨静江訳
  • 早川書房 ハヤカワ・ジュニア・ミステリ
  • ISBN:9784152099266
  • イラスト:くろでこ

登場人物

トミー(トーマス)・ベレズフォード

冒険好きの青年。

タペンス(プルーデンス)・カウリイ

トミーの幼なじみ。


エドワード・ウィッティントン

エストニア・グラスウェア社の社長。


ジェーン・フィン

行方不明の女。アメリカ人。


ジュリアス・P・ハーシャイマー

ジェーンのいとこ。アメリカの大金持ち。


リタ・ヴァンデマイヤー夫人

美貌の女。ルシタニア号の生存者。


ジェームズ・ピール・エジャートン

王室顧問弁護士。


ボリス・ステファノフ

ロシア人伯爵。


A・カーター

諜報局主任。


アネット

ソーホーの家の召使い。


コンラッド

ソーホーの家の門番。


英、米、日。初版

1922年に、英国ではボドリー・ヘッドから、米国ではドッド・ミードから、刊行されました。

日本語での初訳は1960年の『秘密機関』(田村隆一訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ)です。

The Secret Adversary

1922年
The Bodley Head

The Secret Adversary

1922年
Dodd, Mead & Co.

秘密機関

1960年
ハヤカワ・ポケット・ミステリ
田村隆一訳

いろんなで、言語で。

アガサ・クリスティの作品は、さまざまな言語に翻訳され、世界のあらゆる国・地域で刊行されています。 ここでは代表的なものを紹介していますが、もっとたくさんの翻訳本を眺めたい人は [世界の表紙ギャラリー(英語)] をご覧ください。

イギリス

The Secret Adversary”のタイトルで刊行されています。写真はPan Books、1958年。

アメリカ

The Secret Adversary”のタイトルで刊行されています。写真はAvon Books、1958年。

フランス

Mr Brown”(ブラウン氏)のタイトルで刊行されています。写真はLe Masqueの初訳(1932年)、“Monsieur Brown”。

オランダ

De geheime tegenstander”(秘密の相手)のタイトルで刊行されています。写真はBlankwaardt & Schoonhovenの初訳、1925年。

ドイツ

Ein gefährlicher Gegner”(危険な相手)のタイトルで刊行されています。写真はKurt Desch、1959年。

スウェーデン

Den hemlighetsfulle motståndaren”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。初訳1923年。写真はWahlström & Widstrand、1941年。

デンマーク

Den hemmelige modstander”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。初訳1925年。写真はCarit Andersens、1968年。

ノルウェー

Den hemmelige fiende”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はAschehoug、1988年。

フィンランド

Salainen vastustaja”(秘密の対戦相手)のタイトルで刊行されています。写真はWSOY、1974年。

アイスランド

Með kveðju frá herra Brown”(ブラウン氏より心より)のタイトルで刊行されています。

エストニア

Salavastane”(秘密の対戦相手)のタイトルで刊行されています。“Aktsiaselts "Seiklejad"”(冒険家商会)のタイトルもあります。初訳1933年。写真はEesti Raamat、1995年。

ラトビア

Slepenais ienaidnieks”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はRija、1995年。

イタリア

Avversario segreto”(秘密の相手)のタイトルで刊行されています。写真はSalaniの初訳、1933年。

スペイン語圏

El misterioso Sr. Brown”(謎のミスター・ブラウン)のタイトルで刊行されています。写真はBiblioteca Oro、1959年。

カタルーニャ語圏

L'adversari secret”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はLa llar del llibre、1993年。

ポルトガル語圏

O Inimigo Secreto”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。“O Adversário Secreto”(秘密の敵)というタイトルもあります。写真はBestBolso、2009年。

ギリシア

いろいろなタイトルで刊行されていますが、“Μια σκιά στην ομίχλη”(霧の中の影)や“Ο μυστικός αντίπαλος”(秘密の敵)といったタイトルが一般的です。写真はΛυχνάρι、1988年。

セルビア

Tajni neprijatelji”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はBDR Media、刊行年未確認。

クロアチア

Tajanstveni protivnik”(謎の相手)のタイトルで刊行されています。写真はZagrebačka naklada、2013年。

チェコ

Tajemný odpůrce”(謎の相手)のタイトルで刊行されています。“Tajemný protivník”(謎の敵)のタイトルもあります。写真はČeskomoravskéの初訳、1928年。

ハンガリー

A titkos ellenfél”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。“A titokzatos ellenfél”(謎の相手)のタイトルもあります。写真はPalladisの初訳、1930年。

ブルガリア

Тайният противник”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はЕра、2017年。

ポーランド

Tajemniczy przeciwnik”(謎の相手)のタイトルで刊行されています。写真はPrószyński i S-ka、1994年。

ルーマニア

Adversarul secret”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はLitera、2018年。

ウクライナ

Таємничий суперник”(謎のライバル)のタイトルで刊行されています。写真はКСД、2022年。

ロシア

Таинственный противник”(謎の敵)のタイトルで刊行されています。写真はЭксмо、2010年。

ジョージア

იდუმალი მოწინააღმდეგე”(謎の相手)のタイトルで刊行されています。写真はპალიტრა L、2018年。

トルコ

Gizli Düşman”(隠れた敵)のタイトルで刊行されています。“Meçhul Düşman”(未知の敵)のタイトルもあります。写真はAk Kitabevi、1963年。

ヘブライ語

תעלומת המסמכים הסודיים”(秘密文書の謎)のタイトルで刊行されています。

アラビア語

العدو الخفي”(隠れた敵)のタイトルで刊行されています。“العدو الغامض”(謎の敵)など他のタイトルもあります。写真はplatinum book、刊行年未確認。

ペルシア語

دشمن پنهان”(隠れた敵)のタイトルで刊行されています。写真は“دشمن مرموز”(謎の敵)、Amir Naghianさん訳。

タミル語

ரகசிய எதிரி”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はKannadhasan Pathippagam、2008年。

シンハラ語

ගුප්ත ප්‍රතිවාදියා”(謎のライバル)のタイトルで刊行されています。写真はSarasavi Publishers、2012年。

インドネシア

Musuh dalam Selimut”(ブランケットの中の敵)のタイトルで刊行されています。写真はGramedia、2012年。

タイ

ศัตรูลับ”(秘密の敵)のタイトルで刊行されています。写真はน้องใหม่、1996年。

ベトナム

Kẻ Thù Bí Mật”(秘密の敵)などのタイトルで刊行されています。写真はHội Nhà Văn、2001年。

中国語(簡体)

暗藏杀机”(隠された殺人)などのタイトルで刊行されています。写真は贵州人民出版社、1998年。

中国語(繁体)

隱身魔鬼”(見えない悪魔)などのタイトルで刊行されています。写真は遠流出版、2003年。

韓国

비밀 결사”(秘密結社)などのタイトルで刊行されています。写真は“비밀클럽의 살인사건”(秘密クラブの殺人事件)、청목사、1984年。

日本

秘密組織”、“冒険家クラブ”などのタイトルも。写真は創元推理文庫、2023年。