
英初版:Collins 1951年
米初版:Dodd, Mead 1951年
内容

おしゃべり好きが災いして会社を首になったヴィクトリアは、一目惚れした美青年を追いかけて一路バグダッドへ。やっとのことで彼の勤め先を探しあて、タイピストとして潜り込んだものの、とたんに不可解な事件に巻き込まれてしまった。さらに犯人の魔の手は彼女にものびて……中東を舞台に展開するスパイ・スリラー
(早川書房 クリスティー文庫)

おしゃべり好きが災いし会社を首になった娘ヴィクトリアは、偶然知り合った青年エドワードを追って、はるばるバグダッドにやってきた。やっとのことで彼の勤め先を探しあて、首尾よくタイピストとして雇われたヴィクトリアだったが、とたんに不可解な事件が彼女の身辺に起こり始め、遂には彼女自身が何者かに捕えられてしまった!中東を舞台に展開される熾烈なスパイ戦。女史得意のスパイ・スリラーの傑作
(早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫)
登場人物
ヴィクトリア・ジョーンズ | タイピスト |
アンナ・シェーレ | 銀行頭取の秘書 |
ダキン | 石油会社の幹部 |
クロスビー大佐 | ダキンの部下 |
ヘンリー・カーマイケル | イギリスの秘密諜報部員 |
ラスボーン博士 | <オリーヴの枝の会>の会長 |
エドワード・ゴアリング | 復員将校。ラスボーン博士の秘書 |
ポーンスフット・ジョーンズ博士 | 考古学者 |
リチャード・ベイカー | 領事館の客。考古学者。カーマイケルの学友 |
ルーパト・クロフトン・リー | 旅行家 |
マーカス・ティオ | ティオ・ホテルの経営者 |
映像化
- They Came to Baghdad
- 放送:1952年5月12日 米CBS 「スタジオ・ワン」dd>
- 監督:Paul Nickell
- 出演:June Dayton, Bramwell Fletcher, Richard Kiley
翻訳履歴
1956 『バグダッドの秘密』赤嶺弥生訳 ハヤカワ・ポケットミステリ(280)
1979 『バグダッドの秘密』中村妙子訳 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-51) 訳者あとがき 表紙:真鍋博 ISBN:4150700516
2004 『バグダッドの秘密』中村妙子訳 早川書房(クリスティー文庫88) 解説:北原尚彦「バグダッドのクリスティー」 ISBN:9784151300882