“エルキュール・ポアロ”シリーズの長編9作目。
1935年1月、Collins社から刊行された。
米国版はその前年の1934年に「Murder in Three Act」のタイトルでSaturday Evening Post (9 June ~ 14 July 1934)に連載された後、同1934年、Dodd, Mead社から刊行されている。
日本語初訳は1935年の『探偵小説 三幕の悲劇』(河瀬廣訳 黒白書房)。
初期の邦訳
1935
第一幕 疑惑(第一章 鴉巢館/第二章 食事前の事件/第三章 チヤールズの疑/第四章 モダン百合姫/第五章 逃婦行)/ 第二幕 確信(第一章 チヤールズヘの手紙/第二章 賄長の失踪/第三章 疑問の人々/第四章 奉公人の證言/第五章 賄長の部屋/第六章 インクの汚點/第七章 作戰計畫)/ 第三幕 發見(第一章 バビントン夫人/第二章 メリー夫人/第三章 ポワロ再登場/第四章 後見役/第五章 仕事の分擔/第六章 シンシア・デイカズ/第七章 デイカズ大尉/第八章 アンゼラ・サトクリフ/第九章 ミユリエル・ウイルズ/第十章 オリバー・マンダーズ/第十一章 ポワロとシエリー會/第十二章 ギリングにて/第十三章 ド・ブリツヂャー夫人/第十四章 ミルレー女史/第十五章 幕)
裝幀:山下謙一
探偵小説 三幕の悲劇
河瀬廣訳 黒白書房 世界探偵傑作叢書(15)第一幕 疑惑(第一章 鴉巢館/第二章 食事前の事件/第三章 チヤールズの疑/第四章 モダン百合姫/第五章 逃婦行)/ 第二幕 確信(第一章 チヤールズヘの手紙/第二章 賄長の失踪/第三章 疑問の人々/第四章 奉公人の證言/第五章 賄長の部屋/第六章 インクの汚點/第七章 作戰計畫)/ 第三幕 發見(第一章 バビントン夫人/第二章 メリー夫人/第三章 ポワロ再登場/第四章 後見役/第五章 仕事の分擔/第六章 シンシア・デイカズ/第七章 デイカズ大尉/第八章 アンゼラ・サトクリフ/第九章 ミユリエル・ウイルズ/第十章 オリバー・マンダーズ/第十一章 ポワロとシエリー會/第十二章 ギリングにて/第十三章 ド・ブリツヂャー夫人/第十四章 ミルレー女史/第十五章 幕)
裝幀:山下謙一
早川書房
1951
第一章 黑鴉莊/第二章 晩餐前の出來事/第三章 チャールズの疑惑/第四章 エッグ/第五章 何處へ/第六章 手紙/第七章 消えたエリス/第八章 誰?/第九章 召使達の證言/第十章 エリスの部屋/第十一章 インクの汚點/第十二章 作戰/第十三章 バビントン夫人/第十四章 メリー夫人/第十五章 エルキュール・ポワロ/第十六章 顧問/第十七章 役割/第十八章 シンシア・デエカズ/第十九章 デエカズ大尉/第二十章 アンジェラ・サトクリッフ/第二十一章 ミュリエル・ウイルズ/第二十二章 オリバー・マンダーズ/第二十三章 ポワロのパーティー/第二十四章 ギリングの一日/第二十五章 ド・ラッシュブリッジャー夫人/第二十六章 ミルレー女史/第二十七章 幕
三幕の殺人
田村隆一訳 早川書房 世界傑作探偵小説シリーズ第一章 黑鴉莊/第二章 晩餐前の出來事/第三章 チャールズの疑惑/第四章 エッグ/第五章 何處へ/第六章 手紙/第七章 消えたエリス/第八章 誰?/第九章 召使達の證言/第十章 エリスの部屋/第十一章 インクの汚點/第十二章 作戰/第十三章 バビントン夫人/第十四章 メリー夫人/第十五章 エルキュール・ポワロ/第十六章 顧問/第十七章 役割/第十八章 シンシア・デエカズ/第十九章 デエカズ大尉/第二十章 アンジェラ・サトクリッフ/第二十一章 ミュリエル・ウイルズ/第二十二章 オリバー・マンダーズ/第二十三章 ポワロのパーティー/第二十四章 ギリングの一日/第二十五章 ド・ラッシュブリッジャー夫人/第二十六章 ミルレー女史/第二十七章 幕
1954
アガサ・クリスティーはイングランド中最も風光明媚の地デーヴォン州トーケイに生れた。 幼い頃から小説を書くことに興味を持っていた彼女は1920年処女作『スタイルスの怪事件』を発表、好評を博したので、続いて探偵小説を発表し、現在でも老いてますます冴えをみせているイギリスのヴェテラン作家である。 現在クリスティーの全著作は60冊を越えているが、それぞれに新手法を駆使して読者を飽きさせない腕前は大したものである。 1950年、50番目の長篇『予告殺人』を発表、各界の知名人から称讃の辞をあびたクリスティーは昨年『ポケットにライ麦を』(ポケット・ミステリ刊行)を発表し、話題になっている。 その後今年九月に『エルキュール・ポワロの危険な旅』が発売されたが、同書は以前発表された三長篇の合冊本であり、新作長篇は未だ発表されていないようである。 本書『三幕の殺人』は『オリエント急行の殺人』と同じ1934年の作品で、ベルギー人の小男エルキュール・ポワロを主人公探偵とする作品である。
解説:江戸川乱歩「クリスティー略伝」
三幕の殺人
田村隆一訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(159)アガサ・クリスティーはイングランド中最も風光明媚の地デーヴォン州トーケイに生れた。 幼い頃から小説を書くことに興味を持っていた彼女は1920年処女作『スタイルスの怪事件』を発表、好評を博したので、続いて探偵小説を発表し、現在でも老いてますます冴えをみせているイギリスのヴェテラン作家である。 現在クリスティーの全著作は60冊を越えているが、それぞれに新手法を駆使して読者を飽きさせない腕前は大したものである。 1950年、50番目の長篇『予告殺人』を発表、各界の知名人から称讃の辞をあびたクリスティーは昨年『ポケットにライ麦を』(ポケット・ミステリ刊行)を発表し、話題になっている。 その後今年九月に『エルキュール・ポワロの危険な旅』が発売されたが、同書は以前発表された三長篇の合冊本であり、新作長篇は未だ発表されていないようである。 本書『三幕の殺人』は『オリエント急行の殺人』と同じ1934年の作品で、ベルギー人の小男エルキュール・ポワロを主人公探偵とする作品である。
解説:江戸川乱歩「クリスティー略伝」
1975
《黒鴉荘》テラスの下に美しい海を見わたす瀟洒なバンガロー。 引退した有名な俳優チャールズ・カートライトが、人生の第二の舞台として居を構えた田園の別荘。 しかし、いまここで呪わしい悲劇の第一幕が唐突に切って落とされた! その夕べ、チャールズの主催するパーティに集まったのは十四名。 あるいは都会から、あるいは地元の人々が、三々五々と訪ねてくるささやかな集いだった。 人々に混じって、卵形の頭の有名な探偵が片隅に坐っていたのも偶然にすぎない。 が、気楽なパーティは突然中断された。 温厚な、土地の老牧師バビントンが急に倒れたのだ。 即死だった。 自然死にはどうしても見えない。 カクテルの中に毒が? だが、何の罪もない年老いた牧師をだれが好きこのんで殺したりするだろうか……? 探偵気取りのチャールズはもちろん、ポアロさえ手をつかねて、事件は曖昧に終結した。 そして、チャールズは彼を慕う女エッグを残して、新たな舞台を求め、この土地を離れた。 終幕……。 しかし、数ヵ月後、モンテカルロでポアロはチャールズと邂逅した。 そして《黒鴉荘》のパーティに出席していた医師が変死したのを知ったとき、悲劇の第二幕が再び二人を巻きこんでいった! 殺人動機の卓抜な着想、緻密な構成クリスティーの充実期に書かれた名篇。
三幕の殺人
田村隆一訳 早川書房 ハヤカワ・ポケット・ミステリ(159)改版《黒鴉荘》テラスの下に美しい海を見わたす瀟洒なバンガロー。 引退した有名な俳優チャールズ・カートライトが、人生の第二の舞台として居を構えた田園の別荘。 しかし、いまここで呪わしい悲劇の第一幕が唐突に切って落とされた! その夕べ、チャールズの主催するパーティに集まったのは十四名。 あるいは都会から、あるいは地元の人々が、三々五々と訪ねてくるささやかな集いだった。 人々に混じって、卵形の頭の有名な探偵が片隅に坐っていたのも偶然にすぎない。 が、気楽なパーティは突然中断された。 温厚な、土地の老牧師バビントンが急に倒れたのだ。 即死だった。 自然死にはどうしても見えない。 カクテルの中に毒が? だが、何の罪もない年老いた牧師をだれが好きこのんで殺したりするだろうか……? 探偵気取りのチャールズはもちろん、ポアロさえ手をつかねて、事件は曖昧に終結した。 そして、チャールズは彼を慕う女エッグを残して、新たな舞台を求め、この土地を離れた。 終幕……。 しかし、数ヵ月後、モンテカルロでポアロはチャールズと邂逅した。 そして《黒鴉荘》のパーティに出席していた医師が変死したのを知ったとき、悲劇の第二幕が再び二人を巻きこんでいった! 殺人動機の卓抜な着想、緻密な構成クリスティーの充実期に書かれた名篇。
1988
引退した俳優チャールズ・カートライトの自宅でのパーティの席上、善良な老牧師がマティーニを口にしたとたん苦しみだし、死亡した。数カ月後、今度はチャールズの友人の医師が、自宅で催したパーティの最中に、ポートワインを飲んで死んだ。出席者も、死の状況もまったく同じだった。捜査の結果、二人とも毒殺であることが判明した。だが、犯人はどのようにして、大勢の中で、狙った人物に毒入りのグラスをとらせることができたのか?二つの死にはどのような関係が?ポアロは、大胆な仮説を組み立てた…。ミステリの女王の中期の代表傑作。
第一幕 疑惑(1. 海浜荘〈カラスの巣〉/2. 晩餐前の出来事/3. チャールズ、考える/4. 現代のエレーン/5. エッグからの逃亡)/ 第二幕 確信(6. チャールズ、手紙を受け取る/7. 失踪した執事/8. いったい、だれが?/9. 召使いの証言/10. 執事の部屋で/11. インクのしみに関して/12. 作戦計画)/ 第三幕 真相(13. バビントン夫人/14. メリー夫人/15. エルキュール・ポアロ再登場/16. 状況報告/17. 仕事の分担/18. シンシア・デエカズ/19. デエカズ大尉/20. アンジェラ・サトクリッフ/21. ミュリエル・ウィルズ/22. オリバー・マンダーズ/23. ポアロ、シェリー・パーティを催す/24. ギリングでの一日/25. ド・ラッシュブリッジャー夫人/26. ミルレー女史/27. フィナーレ)
解説:田村隆一「冷たい炎」
表紙:真鍋博
三幕の殺人
田村隆一訳 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫(HM1-84) ISBN:9784150700843引退した俳優チャールズ・カートライトの自宅でのパーティの席上、善良な老牧師がマティーニを口にしたとたん苦しみだし、死亡した。数カ月後、今度はチャールズの友人の医師が、自宅で催したパーティの最中に、ポートワインを飲んで死んだ。出席者も、死の状況もまったく同じだった。捜査の結果、二人とも毒殺であることが判明した。だが、犯人はどのようにして、大勢の中で、狙った人物に毒入りのグラスをとらせることができたのか?二つの死にはどのような関係が?ポアロは、大胆な仮説を組み立てた…。ミステリの女王の中期の代表傑作。
第一幕 疑惑(1. 海浜荘〈カラスの巣〉/2. 晩餐前の出来事/3. チャールズ、考える/4. 現代のエレーン/5. エッグからの逃亡)/ 第二幕 確信(6. チャールズ、手紙を受け取る/7. 失踪した執事/8. いったい、だれが?/9. 召使いの証言/10. 執事の部屋で/11. インクのしみに関して/12. 作戦計画)/ 第三幕 真相(13. バビントン夫人/14. メリー夫人/15. エルキュール・ポアロ再登場/16. 状況報告/17. 仕事の分担/18. シンシア・デエカズ/19. デエカズ大尉/20. アンジェラ・サトクリッフ/21. ミュリエル・ウィルズ/22. オリバー・マンダーズ/23. ポアロ、シェリー・パーティを催す/24. ギリングでの一日/25. ド・ラッシュブリッジャー夫人/26. ミルレー女史/27. フィナーレ)
解説:田村隆一「冷たい炎」
表紙:真鍋博
登場人物
チャールズ・カートライト | 俳優。カラスの巣荘主人 |
サタースウェイト | 芸術愛好家。‘人生の傍観者’ |
サー・バーソロミュー・ストレンジ | 高名な精神科医。メルフォード・アビイ主人 |
ヴァイオレット・ミルレー | チャールズ・カートライト秘書 |
アンジェラ・サトクリッフ | チャールズ・カートライト友人。女優 |
フレディ・デエカズ | 競馬狂。大尉。シンシアの夫 |
シンシア・デエカズ | アムブロジン商会経営者 |
メリー・リットン=ゴア | 伯爵夫人。デヴォンシャ在 |
ハーミオン(エッグ)・リットン=ゴア | リットン・ゴア伯爵夫人の娘 |
スティーブン・バビントン | 牧師。ルーマス教区長 |
マーガレット・バビントン | バビントン師妻 |
ミュリエル・ウイルズ | 劇作家 |
オリバー・マンダーズ | ジャーナリスト志望の青年 |
テンプル | チャールズ・カートライト宅女中 |
ジョン・エリス | ストレンジ医師執事 |
ジョンソン大佐 | 警察署長 |
クロスフィールド | 警部 |
エルキュール・ポアロ | 私立探偵 |
2003
引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。
解説:日色ともゑ
三幕の殺人
長野きよみ訳 早川書房 クリスティー文庫(9) ISBN:9784151300097引退した俳優が主催するパーティで、老牧師が不可解な死を遂げた。数カ月後、あるパーティの席上、俳優の友人の医師が同じ状況下で死亡した。俳優、美貌の娘、演劇パトロンの男らが事件に挑み、名探偵ポアロが彼らを真相へと導く。ポアロが心憎いまでの「助演ぶり」をみせる、三幕仕立ての推理劇場。新訳で登場。
解説:日色ともゑ
講談社
1955
第一幕 運命の会話(パーティの客は十三人/牧師はカクテルにむせた/チャールズの不快な予感/エッグ嬢の策動/チャールズ卿の決意)/ 第二幕 骰子は投げられた(バーソロミュー博士の死/執事エリスの失踪/チャールズ卿の意見と推理/秘密の通路の謎/デ・ラッシュブリッジャー夫人の存在/チャールズ卿、執事エリスの役を演ず/エッグ嬢の焦燥)/ 第三幕 締められた網の目(牧師夫人の疑問/ゴア男爵夫人の告白/名探偵ポワロの登場/カクテルグラスの怪/調査分担決る/デーカーズ夫人の内幕/デーカーズ大尉の話/サットクリフ嬢の謎の言葉/試されたウィルズ女史/オリバー・マンダーズ)/ 大詰 ポワロの極め手(すりかえられたグラス/マグ(あほう)という姓/死のチョコレート/ミルレイ嬢尾行さる/ポワロ、事件の全貌を論ず/仮面は、はがされたり)
三幕の殺人事件
松本恵子訳 大日本雄弁会講談社 ポワロ探偵シリーズ(4)第一幕 運命の会話(パーティの客は十三人/牧師はカクテルにむせた/チャールズの不快な予感/エッグ嬢の策動/チャールズ卿の決意)/ 第二幕 骰子は投げられた(バーソロミュー博士の死/執事エリスの失踪/チャールズ卿の意見と推理/秘密の通路の謎/デ・ラッシュブリッジャー夫人の存在/チャールズ卿、執事エリスの役を演ず/エッグ嬢の焦燥)/ 第三幕 締められた網の目(牧師夫人の疑問/ゴア男爵夫人の告白/名探偵ポワロの登場/カクテルグラスの怪/調査分担決る/デーカーズ夫人の内幕/デーカーズ大尉の話/サットクリフ嬢の謎の言葉/試されたウィルズ女史/オリバー・マンダーズ)/ 大詰 ポワロの極め手(すりかえられたグラス/マグ(あほう)という姓/死のチョコレート/ミルレイ嬢尾行さる/ポワロ、事件の全貌を論ず/仮面は、はがされたり)
2004
引退した俳優が田舎に所有する別荘でパーティーを主催。その席で、招待した地元の牧師が変死した。その後、俳優の友人の医師が、自分で開いたパーティーで、毒入りのポートワインを飲んで死亡した。さらに、この医師の婦人患者が毒入りのチョコレートを食べて死ぬにおよんで、ポワロは重大な連続殺人だと確信する。悲劇は三幕でおわらせなければならない…。
絵:高松啓二
三幕の悲劇
花上かつみ訳 講談社 講談社青い鳥文庫 ISBN:9784061486584引退した俳優が田舎に所有する別荘でパーティーを主催。その席で、招待した地元の牧師が変死した。その後、俳優の友人の医師が、自分で開いたパーティーで、毒入りのポートワインを飲んで死亡した。さらに、この医師の婦人患者が毒入りのチョコレートを食べて死ぬにおよんで、ポワロは重大な連続殺人だと確信する。悲劇は三幕でおわらせなければならない…。
絵:高松啓二
東京創元社
1957
三幕の悲劇
西脇順三郎訳 東京創元社 世界推理小説全集(42)1959
嵐をよぶ海燕のように、おしゃれ者の探偵ポワロの現われるところ必ず犯罪がおこる! 引退した俳優サー・チャールズのパーティの席上、善良な老牧師がカクテルを飲んで急死した。 自殺か他殺か自然死か? 原因不明のままに第一幕「疑惑」の開幕となったが、ポワロはいっこうにみこしをあげようとしない。 しかし第二幕「確信」の幕あきによって、事件は急速に不吉な様相をおびるにいたった。 一見なんの変哲もない出来事の底にあるものをえぐり出す“小さな灰色の脳細胞”ポワロの慧眼は、かくして第三幕「発見」へと事件を導いていく。 クリスティ十六冊目の長篇で中期を代表する名篇である。
三幕の悲劇
西脇順三郎訳 東京創元社 創元推理文庫(105-15) ISBN:9784488105150嵐をよぶ海燕のように、おしゃれ者の探偵ポワロの現われるところ必ず犯罪がおこる! 引退した俳優サー・チャールズのパーティの席上、善良な老牧師がカクテルを飲んで急死した。 自殺か他殺か自然死か? 原因不明のままに第一幕「疑惑」の開幕となったが、ポワロはいっこうにみこしをあげようとしない。 しかし第二幕「確信」の幕あきによって、事件は急速に不吉な様相をおびるにいたった。 一見なんの変哲もない出来事の底にあるものをえぐり出す“小さな灰色の脳細胞”ポワロの慧眼は、かくして第三幕「発見」へと事件を導いていく。 クリスティ十六冊目の長篇で中期を代表する名篇である。
- 1982年61刷
- 1992年70刷
表紙:ひらいたかこ
1961
ほかに、「スタイルズの怪事件」を収録。解説:中島河太郎
三幕の悲劇
松原正訳 東京創元社 世界名作推理小説大系(別巻4)ほかに、「スタイルズの怪事件」を収録。解説:中島河太郎
その他の出版社
1961
引退した舞台俳優が催したパーティの席上、招かれた一牧師が急死する。 同席したエルキュール・ポワロさえ、それが殺人であるとは思いもつかなかった。 しかし全く同じ状況の下で悲劇の第二幕が切って落とされるに及んで、ポワロの“小さな灰色の脳細胞”が忙しく働き始める。 殺人の第三幕が終って最後に残されたものは動機の問題であった。 犯罪者の心理にポワロが鋭いメスを入れる。
三幕の殺人
赤冬子訳 角川書店 角川文庫引退した舞台俳優が催したパーティの席上、招かれた一牧師が急死する。 同席したエルキュール・ポワロさえ、それが殺人であるとは思いもつかなかった。 しかし全く同じ状況の下で悲劇の第二幕が切って落とされるに及んで、ポワロの“小さな灰色の脳細胞”が忙しく働き始める。 殺人の第三幕が終って最後に残されたものは動機の問題であった。 犯罪者の心理にポワロが鋭いメスを入れる。
1984
元俳優チャールズは、12人の客を海辺の館に招いた。 が、ささやかなパーティーは意外な幕切れとなった。 誰の恨みをかうはずもない牧師が、カクテルを飲んだ直後に倒れたのだ。 真相は曖昧のまま数週間が過ぎ、チャールズは招待者の一人で友人の医師も同じような情況で変死したことを知る。 緻密な構成と、動機についての卓抜な着想を示す、30年代の代表的ポアロ物。
解説:中村妙子
三幕殺人事件
中村妙子訳 新潮社 新潮文庫 ISBN:9784102135099元俳優チャールズは、12人の客を海辺の館に招いた。 が、ささやかなパーティーは意外な幕切れとなった。 誰の恨みをかうはずもない牧師が、カクテルを飲んだ直後に倒れたのだ。 真相は曖昧のまま数週間が過ぎ、チャールズは招待者の一人で友人の医師も同じような情況で変死したことを知る。 緻密な構成と、動機についての卓抜な着想を示す、30年代の代表的ポアロ物。
解説:中村妙子
映像化
テレビドラマ
監督:ゲイリー・ネルソン 脚本:スコット・スワンソン
出演: ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 トニー・カーティス(チャールズ・カートライト)、 エマ・サムズ(エッグ)、 ジョナサン・セシル(ヘイスティングス)、 フェルナンド・アレンデ、 ペドロ・アルメンダリス・Jr、 リサ・アイクホーン(シンシア)、 ダナ・エルカー(ストレンジ)、 フランシス・リー・マッケイン(ミルレー)、 マリアン・マーサー、 ダイアナ・マルドア、 ニコラス・プライヤー(フレディ)、 コンチータ・トメイ、 ジャクリーン・エバンス(バビントン夫人)、 Ángeles González、 フィリップ・ギルマン(バビントン牧師)、 クラウディア・グスマン、 Rodolfo Hernández
三幕の殺人 Murder in Three Acts
1986年 アメリカ |監督:ゲイリー・ネルソン 脚本:スコット・スワンソン
出演: ピーター・ユスチノフ(ポアロ)、 トニー・カーティス(チャールズ・カートライト)、 エマ・サムズ(エッグ)、 ジョナサン・セシル(ヘイスティングス)、 フェルナンド・アレンデ、 ペドロ・アルメンダリス・Jr、 リサ・アイクホーン(シンシア)、 ダナ・エルカー(ストレンジ)、 フランシス・リー・マッケイン(ミルレー)、 マリアン・マーサー、 ダイアナ・マルドア、 ニコラス・プライヤー(フレディ)、 コンチータ・トメイ、 ジャクリーン・エバンス(バビントン夫人)、 Ángeles González、 フィリップ・ギルマン(バビントン牧師)、 クラウディア・グスマン、 Rodolfo Hernández
テレビドラマ
監督:アシュレイ・ピアース 脚本:ニック・ディア
出演: デビッド・スーシェ(エルキュール・ポワロ)、 マーティン・ショウ(チャールズ・カートライト)、 キンバリー・ニクソン(エッグ)、 アート・マリック(バーソロミュー・ストレンジ)、 スザンヌ・バーティッシュ(ミルレー)、 アナスタシア・ヒル(シンシア・デイカーズ)、 ロナン・ヴィバート(デイカーズ大尉)、 ケイト・アシュフィールド(ミュリエル・ウィルズ)、 ジェーン・アッシャー(メアリー)、 アンナ・カータレット(バビントン夫人)、 ナイジェル・ペグラム(バビントン牧師)、 トム・ウィズダム(オリバー)、 マイケル・ホッブス、 ジョディ・マクニー、 ジェームス・ハラン、 トニー・マーズリー(クロスフィールド)、 プルー・クラーク、 デビッド・イェランド(ジョージ)
ポワロは友人で元人気俳優のチャールズ・カートライト卿が開いたパーティーに招待されるが、その席上で地元の老牧師が急死。毒殺を疑うチャールズだが、動機や方法が判明できない理由からポワロは殺人を否定。その1ヶ月後、新たな殺人が起こる。ふたつの死にはどのような関係が……?
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「演劇界のプリンス」「田舎の邸宅」「ファッションの神殿」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「歓呼三唱!」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「さらなる冒険」
三幕の殺人 Three Act Tragedy
2010年 英ITV 「名探偵ポワロ」Agatha Christie's POIROT XII |監督:アシュレイ・ピアース 脚本:ニック・ディア
出演: デビッド・スーシェ(エルキュール・ポワロ)、 マーティン・ショウ(チャールズ・カートライト)、 キンバリー・ニクソン(エッグ)、 アート・マリック(バーソロミュー・ストレンジ)、 スザンヌ・バーティッシュ(ミルレー)、 アナスタシア・ヒル(シンシア・デイカーズ)、 ロナン・ヴィバート(デイカーズ大尉)、 ケイト・アシュフィールド(ミュリエル・ウィルズ)、 ジェーン・アッシャー(メアリー)、 アンナ・カータレット(バビントン夫人)、 ナイジェル・ペグラム(バビントン牧師)、 トム・ウィズダム(オリバー)、 マイケル・ホッブス、 ジョディ・マクニー、 ジェームス・ハラン、 トニー・マーズリー(クロスフィールド)、 プルー・クラーク、 デビッド・イェランド(ジョージ)
三幕の殺人
デアゴスティーニ・ジャパン 「名探偵ポワロ DVDコレクション」第39号(2012)ポワロは友人で元人気俳優のチャールズ・カートライト卿が開いたパーティーに招待されるが、その席上で地元の老牧師が急死。毒殺を疑うチャールズだが、動機や方法が判明できない理由からポワロは殺人を否定。その1ヶ月後、新たな殺人が起こる。ふたつの死にはどのような関係が……?
■POIROT'S ERA ポワロのいた時代:「演劇界のプリンス」「田舎の邸宅」「ファッションの神殿」 /■STAR CAST 撮影の舞台裏 スター紹介:「歓呼三唱!」 /■QUEEN OF CRIME ミステリーの女王:「さらなる冒険」
テレビドラマ
監督:Nicolas Picard-Dreyfuss
出演: サミュエル・ラバルト(ロランス警視)、 ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)、 エロディ・フランク、 ドミニク・レイモン、 ニコラ・マリエ、 シリル・ゲイ、 ドミニク・トマ(トリカール警視正)、 マリー・ベルト、 トリスタン・ロバン、 アレクサンドル・フィリップ、 Alban Casterman、 Samira Mameche、 Juliette Barry、 エリック・ブリューズ、 Eric Beauchamp、 Loïc van de Rosieren
Drame en trois actes
2018年 France2 「アガサ・クリスティーの謎解きゲーム」Les Petits Meurtres d'Agatha Christie |監督:Nicolas Picard-Dreyfuss
出演: サミュエル・ラバルト(ロランス警視)、 ブランディーヌ・ベラヴォア(アリス)、 エロディ・フランク、 ドミニク・レイモン、 ニコラ・マリエ、 シリル・ゲイ、 ドミニク・トマ(トリカール警視正)、 マリー・ベルト、 トリスタン・ロバン、 アレクサンドル・フィリップ、 Alban Casterman、 Samira Mameche、 Juliette Barry、 エリック・ブリューズ、 Eric Beauchamp、 Loïc van de Rosieren